こんにちは!Buzz Fixer編集部の吉井です。
2020年1月現在、東京高等検察庁で検事長を務めている黒川弘務氏の定年が延期されました。
黒川氏は2020年2月7日に定年退官の予定だったのにも関わらず、ここに来て異例の延期。
これに世論からは、『これでますます政界に手を出さない検察の出来上がりだ』などと、辛辣な声が上がっています。
今回は定年退官が延期され話題となっている黒川弘務検事長について取り上げます。
2020/5/22追記
すでに大々的に報じられている通り、黒川検事長の賭け麻雀疑惑が文春によってスクープされました。
定年延長で世間を賑わせていた黒川氏でしたが、最後はまさかの賭け麻雀によって辞職に追い込まれるという急転直下。
週刊文春が初めに黒川氏を取り上げたのは2020年1月。
ここから文春は黒川氏をマークしていたと見られています。
目次
黒川弘務検事長の定年が異例の延期
定年の黒川東京検事長の勤務延長 次期検事総長含みかhttps://t.co/WtZ41wHfPZ#ニュース#NewsJapan pic.twitter.com/05Y5dlTKU7
— News Japan (@news_type_c) January 31, 2020
今回の件について、朝日新聞デジタルなどは以下のように報じています。
政府は31日、2月7日で定年退官する予定だった東京高検検事長の黒川弘務氏(62)について、半年後の8月7日まで続投させる人事を閣議決定した。検事長が検察官の定年(63歳)を超えて勤務を続けるのは初めて。稲田伸夫検事総長(63)の後任に充てる可能性が出てきた。発令は2月7日付。
検察でナンバー2となる東京高検検事長の黒川氏も検事総長候補の1人だったが、2月8日に誕生日が迫っていた。定年退官すれば総長に就かないのが通例。検事総長の定年は65歳。近年の総長は任期約2年で辞職するのが慣例となっており、稲田氏もこれを踏襲して今年8月で辞職するのが有力視されている。
主な検察の階級は、『検事総長→次長検事→検事長→検事及び副検事』となっています。
このうち、もっとも上の階級に当たる検事総長の定年は65歳と規定されているものの、検事長の定年が延期されるのは異例中の異例。
過去に類を見ないイレギュラーな決定となりました。
黒川弘務の経歴と高校大学の学歴は?法務省事務次官→安倍主張との関係
黒川弘務 検事長になってた。
民主党政権時代から、検察の法の番人の役目をねじ曲げてきた検事のクズ。https://t.co/HrYCmT4IzB pic.twitter.com/il5EwL6RQz— モア・リベラル◆税金で遊興費賄う安倍政権 (@make_the_peace7) November 22, 2019
黒川弘務氏は、1957年生まれの検察官、および法務省の高級官僚。
東京出身で、最終学歴は東京大学法学部ですが、それ以前(高校・中学)の学歴は公表されていません。
以下、略歴をWikipediaより引用。
1981年、東京大学法学部卒業。司法修習35期。
1983年、検事任官、東京地方検察庁検事。新潟地方検察庁、名古屋地方検察庁、青森地方検察庁等の地方検察庁に勤務。
のち法務省に異動、司法制度改革で中枢的な役割を担った。
黒川氏については、2020年1月現在、内閣総理大臣をつとめる安倍首相との関係が噂されており、首相の意向によって今回の決定がなされたのではないか?という声が多く上がっています。
検察関係者のなかでも『安倍政権の代理人』と呼ばれている
黒川氏については、検察関係者の間でもさまざまな噂が囁かれているようです。
ネットメディアFACTA ONLINEでは、以下のように記載されていました。
検察関係者はある男を「安倍政権の代理人」と呼び「諸悪の根源。こいつがいる限り、安倍政権は安泰だ」と吐き捨てるように言う。
その男は黒川弘務。
エリート検事は途中で小規模な地検の検事正を経験する慣例に従い、10年8月、松山地検検事正へ異動したものの、わずか2カ月で呼び戻され、大阪地検特捜部の証拠改竄・隠蔽事件で発足した「検察の在り方検討会議」の事務局を務める。
「当時は民主党政権で、東京地検特捜部が小沢一郎の資金管理団体『陸山会』をめぐる事件に突き進み、小沢をパージしたうえ、検察審査会による強制起訴を画策した。そんな状況下でも黒川は検討会議のメンバー選びから関わり、議論を検察有利に導く一方、政権復帰を見越して自民党と通じていた」と検察関係者は明かす。
今回の定年退官延期の真相は不明ですが、さまざまな角度から探っていくと、闇は結構深そうです。
【2020/2/14追記】安倍首相は国会で問題ないと答弁
黒川氏の定年延期をめぐる一連の騒動は、野党からも厳しい追求が続いています。
このについて、最新の報道によれば2020年2月13日に行われた参院本会議の場で、『黒川氏の定年延期は問題ない』との認識を安倍首相が初めて示したとのことです。
黒川弘務東京高検検事長の異例の定年延長について、安倍晋三首相は13日の衆院本会議で「検察官の勤務延長は、国家公務員法の規定が適用されると解釈する。何ら問題はない」との認識を示した。
立憲民主党の高井崇志氏への答弁。
この後の衆院予算委員会理事会で、政府は「検察官も一般職の国家公務員であり、検察庁法の定め以外は国家公務員法が適用される。勤務延長制度の趣旨は検察官にも等しく及ぶ」との見解を示した。検察庁法には定年延長の規定がない。
また、2月7日に行われた記者会見では、森法務大臣も黒川氏の定年延期について違法性はないと明言しました。
ただ、違法性の疑いを示唆する専門家は多く、今後も野党からの追求は避けられない状況が続くと見られます。
ネットの反応
今回の退官延期に、世論から厳しい声が多く上がっています。
そのほとんどは政界との癒着に関する指摘であり、一部では専門家などからも検察の体制を不安視する声があります。
やりたい放題だなあ。この方、安倍政権のポチの一人でしょ。二月に63歳の定年で辞めることが決まっていたはず。代わりに一歳年下で、政権にも忖度しない、非常に評価の高い方(名古屋高検検事長)が検事総長になる方向だったはず。これで国民が声を上げなかったら、極右独裁国家ができあがるぞ。だけど、この人が検事総長になれるか否かは安倍政権がどこまで持つかにかかっている。
お友達かお仲間だな。かなわないよ。このやり方には、まともが通じません。
これで政界に手を出さない検察が出来上がりだね。
曲げてでも黒川にやらせたかったんだ。
正義はどこにある。
検事達のモチベーションはダダ下がりだろう。
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