こんにちは!Buzz Fixer編集部の吉井です。
25日に行われたアジア競技大会の男子マラソンで、見事金メダルに輝いた日本の井上大仁選手に対して、惜しくも2位で敗れたエルハッサン・エルアバシ選手が妨害行為を訴えて話題になっています。AFP通信によると以下のように報道。
25日に行われた第18回アジア競技大会(18th Asian Games、Asiad)の陸上男子マラソンで、バーレーンのエルハッサン・エルアバシ(Elhassan Elabbassi)が、最終盤に井上大仁(Hiroto Inoue)に押しのけられて金メダルを阻まれたと批判の声をあげた。
2人の選手が接触するところは実際に映像でもはっきり残っています。しかし、日本選手団の言い分は以下の通り。
エルアバシがスペースが無いにもかかわらず内側から追い抜こうとしたと報告。
何が起こったのか分からず、接触について「驚いた」
この言い分は審判団からも認められており、金メダルは確定しています。しかし、それでも判定について批判を繰り返すエルハッサン・エルアバシ選手とはどのような人物なのでしょうか?
妨害したと大批判!エルハッサンエルアバシ=男子マラソンが接触で日本抗議
こちらが妨害を受けたと主張している瞬間の写真です。海外メディアは問題の瞬間に至るまでの経緯を詳細に報じています。
井上とエルアバシは並走したままトラックに帰ってきた。先にわずかに前に出たのは井上だった。しかし、残り100メートルを切ったあたりでアクシデントがあった。前を行く井上の内側から進路が狭いにもかかわらず、強引にスパートをかけたエルアバシが接触。やや失速し、そのまま同タイムでゴールに飛び込んだ。
日本人選手が僅かなリードを取ったように見えた瞬間、エルアバシがインコースから井上を追い抜こうとした場面で2人の選手が接触し、エルアバシがバランスを崩して、転倒しそうになった
海外メディアではあえて中立的な書き方をしているところが多いものの、決定的なのは『インコースから井上を追い抜こうとした』という一文です。マラソンやスプリント競技では、前の選手を追い抜く際にはアウトコースから追い抜くのが鉄則。
それなのにもかかわらず、インコースから強引に割り込んでくるという時点でエルハッサン・エルアバシ選手に非があるという意見が大多数です。
ただし、スペイン誌ではこの判定結果に対して疑惑の判定と見出しを付けて報じています。
「アジア大会のマラソンで疑惑のゴール」とスペイン紙「ムンド・デポルティーボ 」が特集し、「ゴール間近のスプリントが疑惑を呼んでいる。バーレーンのエルハッサン・エルアバシが井上に押されて妨害されたと発言した」と紹介している。
日本の世論の反応は?
この一件について、日本の世論はどのように反応しているのでしょうか。以下、各SNSなどから世論の声を原文のまま引用です。
私はレースをリアルタイムで見ておりましたが、相手選手が内側に入り、井上選手を手で押し退けて前に行こうとしたように見えました。
井上選手のナイスディフェンスと思います!
ナイスプレイでした。
ゴール後に井上と目を合わせなかったからやっぱりかと思った。
むしろインから井上の左上腕を払いのける動作をしたのは2位のこの選手。しかも、危うく足まで引っ掛かるとこを先行していた井上が体幹力で持ちこたえた結果。
要は後方から前方選手を払いのける行為こそが非難されるべきで、文句言うならアウトコースから接触せずに追い抜けって話。
さすが中東諸国。
必ずクレームを付けてくると思った。
アウトコースから捲れば文句無しなのに、2位の選手も相当しんどかったんだろうな。
テレビで見る限り、故意にやったのは向こうの方に見えたがな。
どうしても勝ちたいから、手でも引っ掛けてやれって感じだったのだろうが、加速した井上には通用しなかった。
せっかくの銀メダルが見苦しくなるから、あんまり騒いでも本人のためにならんよ。
リアルタイムでスロー映像を見たけど、どう考えても、2位の選手が内側から手で井上の肩付近をつかんで引き倒そうとしているようにしか見えない。むしろ、2位の選手が失格でもいいんじゃないかと思った。
自国の選手であるという点を考慮に入れたとしても、世論の意見としては相手選手の妨害行為が明らかであるという意見がほとんどでした。
このような種目というのは相手選手の割り込みを防ぐためにコースを意図的に遮るのも戦略のうち。そこもテクニックが要求される部分です。
海外選手は結果を得るために手段を択ばない傾向にあるので、今回の井上選手は運が悪かったとしか言いようがないでしょう。相手選手の物言いによって、気持ちよく表彰台に登れないのが悔やまれますね。
エルハッサンエルアバシ選手の経歴
1984年4月13日生まれのバーレーンの選手。
彼は2014年のアジア大会と2015年のアジア陸上選手権で10,000メートルで金メダルを獲得。一躍バーレーンの代表的な有名選手に上り詰める。
陸上を始めた当初は中距離の選手でしたが、距離を伸ばしていくごとに驚異のスタミナを発揮。
2010年ごろから本格的な長距離選手として活躍。
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