こんにちは!Buzz Fixer編集部の吉井です。
日本仏教の研究者として活躍していた西村玲さんに関する報道が取り上げられ、話題になっています。朝日新聞デジタルなどによると、『文系の博士課程「進むと破滅」』と銘打って、以下のように報じています。
大きな研究成果を上げ、将来を期待されていたにもかかわらず、多くの大学に就職を断られて追い詰められた女性が、43歳で自ら命を絶った。
日本仏教を研究してきた西村玲(りょう)さんは、2016年2月に亡くなった。
04年に博士(文学)に。05年、月額45万円の奨励金が支給される日本学術振興会の特別研究員に選ばれた。
実家で両親と暮らしながら研究に打ち込み、成果をまとめた初の著書が評価されて、09年度に若手研究者が対象の賞を相次いで受賞。恩師は「ほとんど独壇場と言ってよい成果を続々と挙げていた」と振り返る。
だが、特別研究員の任期は3年間。その後は経済的に苦しい日が続いた。
衣食住は両親が頼り。研究費は非常勤講師やアルバイトでまかなった。研究職に就こうと20以上の大学に応募したが、返事はいつも「貴意に添えず」だった。読まれた形跡のない応募書類が返ってきたこともあった。
安定した職がないまま、両親は老いていく。14年、苦境から抜け出そうと、ネットで知り合った男性との結婚を決めた。だが同居生活はすぐに破綻。自らを責めて心を病んだ。離婚届を提出したその日に自死した。
2016年に自ら命をたった西村さん。
今回は彼女の生前の活動や、足跡をたどっていきます。
病気の過去?西村玲(仏教)の経歴:プロフィール
今回、文系博士課程の就職先のなさを代表して取り上げられたのが日本思想や仏教を研究していた西村玲さん。
彼女は1972年に東京都に生まれ、東北大学文学部史学科から同大学博士課程に進み、2004年には財団法人東方研究会研究員に着任。
その後も、日本学術振興会特別研究員(SPD)やプリンストン大学客員研究員などを歴任し、輝かしい経歴をたどっていました。
しかし、研究実績は申し分ないのにもかかわらず、大学での研究職に就職できないことを理由に、2016年自ら命をたってしまいました。
ネットなどでは、突然の訃報に、なんらかの心の病を負っていたのでは?という意見も見受けられますが、現段階で彼女がなんらかの病を負っていたという正式な発表はありません。
ネットの反応
今回の報道を受けて、世論はどのように反応しているのでしょうか?
ネットの掲示板などに書き込まれたユーザーの声の一部を紹介します。
西村玲さん、辛かっただろうね。大切に育て娘さんを育て上げたご両親の落胆を思うと切なくなります。深く研究されていた日本仏教の教えすらりょうさんを救うことができなかったのですね。真面目に学び学位の博士号を取得しても、研究成果を上げても、企業や教育界や公的機関のニーズにマッチしなければまともな収入を期待できる正規職員にもなれない。志望動機を書き写真を貼り郵送費や交通費をかけて履歴書を何十枚送ってもお祈りメールや一枚の紙切れ受け取るだけ。本当にこころが折れてしまいますね。高学歴な方ほど期待と現実の落差に圧倒されて病気にならない方が異常です。こんな格差社会日本に誰がした。自己責任論を振りかざすのでなく、今の病んだ社会の仕組みを変えるよう世界に先駆け、良識と気概ある個人と組織は叡智を結集したいですね。
仏教とか宗教、思想系の研究機関、大学教員の受け入れ先は少ないはず。才能があるのに生きていけないとは残念。
真面目すぎるんだよ
人生はその道しかないわけではない私も政治家になりたくて慶大を出たけどコネと桁違いの金が必要なことを散々説かれて諦めた
その時は絶望したけど今となっては他の道を選んでよかったと思う
人生はもっと楽しみながら生きたほうがいい
特に逃げ道は絶対に用意しておかないともし本命が失敗したら後が無くなる
結婚していた夫はどんな人?
西村さんは、2014年に男性医師と結婚していました。
報道にあるとおり、この男性とはネットで知り合い結婚を決めたものの、同居生活はすぐに破綻してしまったそうです。
同居生活の破綻というのがどのような状態だったのか?というのは不明ですが、西村さん自身、相当思いつめていたことは間違いないでしょう。
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