こんにちは!Buzz Fixer編集部の吉井です。
世界的に感染拡大が続く新型コロナウイルスに関して、中国瀋陽市でヘイトと取れる横断幕が掲げられたことが判明し、大きな話題となっています。
横断幕が掲げられたのは某おかゆ専門店で、中国版Twitterのウェイボーに画像が投稿されたことで話題になったといいます。
今回は中国で物議を醸しているおかゆ専門店について取り上げます。
2020/3/29追記
この騒動は、横断幕を掲げた店の店長が独断で行ったと公表され、当該店長は解雇処分されたとして沈静化しました。
しかし、3月29日に中国・北京の『新京報』が報じたところによると、中国共産党が関連していた疑惑が浮上しているといいます。
この件については記事後半を参照。
目次
瀋陽市内のおかゆ専門店が横断幕を掲げる→炎上
日米の感染拡大祝う赤い横断幕 中国・瀋陽、地元紙報道https://t.co/uPPTXKGYUI
おかゆ専門店が「米国の感染状況を熱烈に祝う。日本での感染が順調に長続きしますように」との赤い横断幕を店頭に掲げた。日本に対しては「小日本」という蔑称を使った。
23日午後の時点では撤去されていたという。— 産経ニュース (@Sankei_news) March 23, 2020
この件について、共同通信などは以下のように報じています。
中国紙、新京報(電子版)によると、遼寧省瀋陽市の飲食店が23日までに、米国や日本での新型コロナウイルスの感染拡大を祝う横断幕を掲げ、地元警察が調べている。
瀋陽市内のおかゆ専門店が「米国の感染状況を熱烈に祝う。日本での感染が順調に長続きしますように」との赤い横断幕を店頭に掲げた。日本に対しては「小日本」という蔑称を使った。23日午後の時点では撤去されていたという。
中国版Twitterのウェイボーに投稿された問題の画像というのがこちら。
店の前に中国語で記載された横断幕が掲げられているのがわかります。
これを日本語に翻訳すると、
「米国の感染状況を熱烈に祝う。日本での感染が順調に長続きしますように」
という意味になるとのことで、日本国内では中国に対する批判が再度高まっている状態です。
瀋陽市内のおかゆ専門店はどこで店名を特定?
共同通信や産経新聞などがこの件について大きく取り上げているものの、店名は公表されていません。
ただ、店の情報としては以下の特徴が公表されています。
・瀋陽市にある
・おかゆ専門店
さらにはウェイボーに投稿された画像も出回っており、特定はさほど難しくないように思います。
そこで、実際にネットで検索してみると、店の看板や所在地などの特徴からとある店が特定されていました。
その店名が『楊妈妈粥店』というお店です。
楊妈妈粥店とはどのような店なのか?
こちら色んなとこで話題になってますが、ネットがある今逆効果なのに、本当に無知ですよね。 pic.twitter.com/8HytPgsHG6
— mei (@mei98862477) March 23, 2020
楊妈妈粥店は、瀋陽市で近年規模を拡大しているチェーン店のようです。
お粥の専門店であり、銀食器に入れられたバリエーション豊かなお粥料理を食すことができるお店とのこと。
中国で早速出ました
「アメリカと日本のウイルス感染が末長くつづきますように」
という横断幕。
北京に本部がある広東式粥のフランチャイズ(出資25万元)店舗だが、
多分 この写真の場所は中国遼寧省瀋陽市 の店舗:杨妈妈粥品专家(兴工北街店)
中国瀋陽市兴工北街36号
TEL: +86 24 2562 9326 pic.twitter.com/nzHE1qyl6n— けんいち (@ken_ichi_se) March 22, 2020
中国をよく訪れに日本人にとってはおなじみのお店のようで、ネットで調べる限りでは評判は悪くありません。
ちなみに、楊妈妈粥店のどこの店舗であるか?という点については、現時点では特定されていないようです。
追記
公式報道機関により、『瀋陽市太原通り店』であることが報じられました。
店は謝罪文を掲載し、店長は解雇された模様
ツイッター上でバズり、産経の記事にもなった「日米の感染拡大祝う赤い横断幕」の件ですが、中国の記事を調べたところ22日の時点で既に行政指導が入り撤去され、運営本部も声明を出して店長を解雇するなど対応をされたようです。産経も記事にするならもっと踏み込んで取材すればいいのに。 pic.twitter.com/NGfY44vbAy
— JIDAN🔅極度感染予防(しなさい) (@tamago_jidan) March 24, 2020
最新情報によれば、中国の地元行政から店舗に対して指導が入ったとのことです。
また、騒動の渦中にある飲食店は声明を発表。
当該店舗の運営責任者を解雇するなどの処分を行ったようです。
確かに反日感情を抱いている中国人は多いですが、そういった人々は全人口から見れば一部であることも認識しておかなければなりません。
今回の件についても、一部の反日感情を抱く人々の行為によって、国対国の対立が深まっていってしまうのは大変悲しいことです。
【2020/3/29追記】横断幕に中国共産党が関与か?
騒動は一件落着したかと思いきや、29日に中国で衝撃の報道が流れました。
地元紙である『新京報』の報道を引用し、ポストセブンなどは以下のように報じています。
中国東北部・遼寧省瀋陽市のおかゆ専門店が3月22日から23日にかけ、米国や日本での新型コロナウイルスの感染拡大を祝う横断幕を掲げたことが、中国内でも大きな批判を受けた。このような政治的な問題を題材にした横断幕は通常、地元政府の許可がなければ掲出できないことが多いことから、瀋陽市の中国共産党支部の宣伝担当部署が製造したのではないかとの見方が浮上している。北京紙『新京報』が報じた。
気になるのは、瀋陽市に現れた横断幕と同じ内容のものが北京の同じチェーン店でも目撃されていたという微博上の投稿だ。北京でも、同じ時期に同様の横断幕が見られたが、瀋陽市の店舗の横断幕が大きな騒ぎになったことで、北京の横断幕はすぐに取り外されたという。
ネット上では、ドーム型の半円形の掲示物は中国共産党宣伝部がよく使うもので、掲示する際は地元政府の指導と承認が必要だとの指摘が出ている。この指摘の通りだとすると、地元政府のプロパガンダという見方もできるだけに、この横断幕騒ぎの裏には厳しい反日、反米感情が潜んでいるといえそうだ。
これによると、横断幕は別の店舗でも掲げられていたと言います。
地元紙はこれに対して中国当局の関与を疑っており、日本国内でも再度この騒動は加熱。
事実関係は今のところ不明ですが、根強い反日感情があることは間違いありません。
ネットの反応
今回の報道を受けて、世論はどのように反応しているのでしょうか?
ネットの掲示板などに書き込まれたユーザーの声の一部を紹介します。
反日は知っていたけど、やはり信じられない。
自国からでた病気であるのに。それをなかなか公表しなかったうえ、発熱を隠して来日したのは、何処の国だ。自国でも多くの人が罹患して苦しみ、悲しい思いをしたはずだが。
なんでイランやイタリアじゃないの?。でも、びっくりしたのは池上彰さんの番組で言われたサーズや新コロナウィルスだけじゃなくてペストも中国発だったんだぁ。ビックリ。中国は世界のウィルス発症国!。
中国人は合理的なイメージがあるが、一定数、こういう人間もいるということ。
別に驚きはない。
当局が取り締まりに動いている分だけ、行政が主導して反日に勤しむ何処ぞの国よりは、まだマシ。
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