こんにちは!Buzz Fixer編集部の吉井です。
2018年6月に東海道新幹線の車内で起きた事件についての地裁判決が言い渡されました。
判決が言い渡されたのは横浜地裁小田原支部。
本件の裁判長を務めた裁判官が、佐脇有紀裁判長です。
今回は、被告に対して無期懲役の判決を言い渡した佐脇有紀裁判長について詳しく取り上げます。
佐脇有紀裁判長の経歴と顔写真は?高校大学の学歴も
(↑左下に写っている人物が佐脇裁判長)
佐脇有紀裁判長は、第47期の裁判官。神奈川県出身。
2019年12月現在、横浜地裁で総括判事を務めています。
佐脇裁判長が担当した事件として有名なのが、2011年に起きた霊感商法詐欺事件。
一般的には『神世界事件』と呼ばれているこの事件では、元警視の男性が裁かれ、その裁判を担当したのが佐脇裁判長です。
神世界事件とは?
2000年設立の有限会社『神世界』という会社と、それに関連する企業複数社が霊感商法を行った事件。
ヒーリングサロンと呼ばれる店舗を全国的に展開し、被害者は多数に及びました。
警察関係者や国立大学の関係者などが関わっていたことで、この事件は大きく注目されました。
以下、今までの移動履歴になります。
H31. 4. 1 横浜地裁部総括判事
H30. 4. 1 横浜地家裁小田原支部判事・小田原簡裁判事
H27. 4. 1 東京高裁判事・東京簡裁判事
H24. 4. 1 静岡家地裁沼津支部判事・沼津簡裁判事
H21. 4. 1 横浜地裁判事・横浜簡裁判事
H17. 4.12 横浜地家裁小田原支部判事・小田原簡裁判事
H17. 4. 1 横浜地家裁小田原支部判事補・小田原簡裁判事
H12. 4. 1 東京家地裁八王子支部判事補・八王子簡裁判事
H11. 4. 1 川崎簡裁判事・横浜地家裁川崎支部判事補
H10. 4.12 横浜地家裁川崎支部判事補・川崎簡裁判事
H 9. 4. 1 横浜地家裁川崎支部判事補
H 7. 4.12 京都地裁判事補
現在見つかる限りの過去の判決は以下の通り。
・1審無罪 自動車運転過失致死
・1審無罪(精神鑑定で責任能力なし)窃盗
また、2009年に起きた横浜港での事件でも共犯者の裁判を佐脇裁判長が担当しています。
以下、当該事件のWikipediaのリンクです。
Wikipediaに掲載されている事件の詳細
ちなみに、学歴については現在公表されている情報はありません。
庶民感覚と合わないと週刊新潮で報じられた
今回の判決で注目を集めている佐脇裁判官ですが、実は過去に週刊新潮で取り上げられたことがあります。
デイリー新潮は2019年7月4日付けの記事で以下のように報じていました。
「保釈も再保釈も、横浜地裁小田原支部の佐脇有紀裁判官の判断です」
と、司法関係者が囁く。
「現在49歳の佐脇さんは神奈川県出身で、そのせいか小田原支部をはじめ、川崎支部や横浜地裁(本部)を転々とし、神奈川勤務が多い。有名どころでは、11年に霊感商法詐欺の『神世界(しんせかい)事件』に関わった元警視の裁判を担当したり、その前年には、桑田真澄(元巨人)の元義兄の詐欺公判に携わったりしています。神世界事件では、詐欺グループのトップの逃走を助けた元警視に対し、『彼は反省している』として執行猶予判決を出していました……」
そんな佐脇氏はかつて、裁判員制度の導入にあたり、こう語っている。
『職業人でもプレッシャーを感じる。重大事件だからこそ、国民の意見を反映させることが大事だと思う』
『裁判官も社会の中にいる。安いスーパーに買い物にも行く〉(いずれも07年7月6日付朝日新聞より』どうやら庶民感覚を大切にしていると仰りたかったようなのだが、今回の再保釈決定に〈国民の意見〉や我ら庶民の常識が反映された形跡は全く窺(うかが)えない。
出典:デイリー新潮
この記事は、薬物事件で実刑判決が確定していた小林誠容疑者が、神奈川県で4日間にわたり逃走をした事件について取り上げられたものです。
小林容疑者が逃走をしたときには、神奈川県警に批判やバッシングが相次ぎましたが、保釈や再保釈を認めたのは佐脇裁判官として、彼女に焦点を当てています。
新幹線の事件での判決理由
今回、小島一朗被に言い渡された判決は『無期懲役』。
ただ、世論からはこの判決に『残念』という声が多く上がっています。
というのも、小島被告は『有期刑になったら出所した後にかならずまた事件を起こす』などと法廷で言い放っており、反省の色を見せていなかったためです。
弁護側は、『過剰に重い刑に処すべきではない』と主張していたものの、今回の事件では極刑が妥当だったのではないか?という声が多く上がっています。
判決理由として佐藤裁判長は、凶悪な事件であることを認めたものの、判例に照らして合理的な判断をしたとしています。
【2020年1月7日追記】無期懲役が確定
東海道新幹線の一連の事件で、無期懲役の判決が下っていた小島被告。
この判決に対しては世論からの批判や疑問の声も多かったので、控訴が行われるか?に注目が集まっていました。
しかし、この度被告側弁護士、検察、双方が控訴をしないことが明らかとなり、無期懲役が確定したことになります。
以下、共同通信の報道です。
東海道新幹線の事件で無職小島一朗被告(24)を無期懲役とした横浜地裁小田原支部の判決が確定したことが7日、分かった。判決は検察の求刑通りで、期限の7日午前0時までに検察側、被告側双方が控訴しなかった。
基本的に無期懲役というのは、受刑者の命が終わるまでの懲役です。
しかし、日本では数十年で出てくることが多いことが問題視されています。
小島被告は現在24歳。
30年で出てきたとしても、54歳です。
SNSなどでは、『久しぶりに納得できない判決』という声も多く上がっています。
ネットの反応
今回の報道を受けて、世論はどのように反応しているのでしょうか?
ネットの掲示板などに書き込まれたユーザーの声の一部を紹介します。
被害者の皆様が、こう言っていた。
「法廷は、被告の夢を叶える所ではない。」
「判決が本人の望む無期懲役になったら悔しく思う」
「命をもって償って欲しい」私も、そう思いますので
死刑にすべきだと思います。
合理的な判断とは思いますが、なんともやるせない…
被害者の方々や法律上被害者とは扱われない新幹線に同乗中だった方々、裁判員や裁判官の苦しみを思うとなんとも苦しい
判例をもとに判決をしたのだろうけど残念な事に法廷で被告の夢が叶ってしまった。
反省や罪の意識すらない被告へは無期懲役の求刑越えを望んでいたけど。
30数年で仮出所して事件を起こしかねない。
出所したらまたヤルとも被告は言ってることだし今回の件では死刑でもよかったと思う。
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