西山美香(冤罪)の知的障害と生い立ち→刑事の名前=山本誠?

事件

こんにちは!Buzz Fixer編集部の吉井です。

2003年当時72歳だった男性患者の人工呼吸器を外したとして有罪が確定してた西山美香さんの再審・第2公判が2020年2月に大津地裁で開かれました。

判決は2020年3月31日に予定されていますが、それを前に第2公判で検察が求刑を放棄したことで、西山さんの無罪確定が濃厚に。

今回は、事件から20年近くが経過しても物議を醸し続けている事件=通称・湖東記念病院事件について詳しく取り上げていきます。


2020/3/31追記

当該事件は31日に、大津地裁で無罪判決が正式に言い渡されました。

今までの西山さんの苦労を考えれば、当時の捜査関係者は西山さんに対してそれ相応の謝罪と補償を行うべきでしょう。

無罪判決について、詳しくは後述しています。


2020年2月10日の再審第2公判で検察が求刑を放棄

2020年2月10日に大津地裁で開かれた第2公判で、検察は求刑を放棄しました。

この件について、京都新聞などは以下のように報じています。

滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年、男性患者の人工呼吸器を外したとして懲役12年が確定し、服役した元看護助手西山美香さん(40)の裁判をやり直す再審の第2回公判が10日、大津地裁(大西直樹裁判長)で開かれた。

検察側は求刑を放棄し、西山さんの無罪は一層確定的になった。

この事件は2003年、滋賀県東近江市にある湖東記念病院で起きた事件。

一連の事件で容疑者となったのは、当時看護助手として働いていた西山美香さん。

警察の取り調べのなかで、西山美香さんは自白を行い、その結果裁判では有罪が確定していました。

しかし、裁判では一貫して無罪を主張。

自白したことは事実であったものの、それは警察の取調官に強要されたものであり、自らの意思による発言ではなかったといいます。

さらにこの自白は、担当の刑事に西山さんが好意を抱いたことが理由だったとして世間的にも大きな注目を集めることになりました。

西山美香の知的障害と生い立ち

この一連の事件で有罪判決が確定し、12年もの長きに渡って服役することになったのが西山美香さん。

西山さんは、地元の滋賀県長浜市の農業高校を卒業後、病院に勤務。

週刊女性などでは、この当時に沖縄旅行で撮影された若かりし頃の西山さんの写真も掲載されています。
週刊女性に掲載された写真はこちらから閲覧可能

その後、滋賀県東近江市にある湖東記念病院で看護助手として勤務。

病院を映ってから半年も経たない2003年、事件に巻き込まれたと言います。

ちなみに、西山さんは軽い知的障害(発達障害)を抱えていることが週刊文春によって報じられています。

美香さんは発達障害と軽い知的障害があると診断され、作業に集中するのが苦手だ。例えばスポンジを販売用の袋に詰める作業では、スポンジに付いているちりを取り除き忘れることがしばしばあった。そんな時、惠子さんは何も言わず美香さんの分も取ってあげた。

出典:文春オンライン2019/12/24

服役中に行っていた軽作業でも集中力が続かなかったことなどがエピソードとして綴られています。

冤罪を招いた刑事の名前=山本誠?

西山さんは事件発生の2003年当時まで男性経験がなかったといいます。

そんな西山さんに対して当初激しい取り調べが行われました。

厳しい言葉が投げかけられることもあったようですが、担当した刑事はある時態度を一変、急に優しくなったといいます。

この担当刑事の急な態度の変化が、西山さんが好意もってしまった大きな理由のひとつだといわれています。

大手報道機関では、この担当刑事の名前はほとんど報じられていませんが、『日本国民救援会』というサイトに担当刑事の名前が記載されていました。

任意の取調べで担当が山本誠警察官になると、西山さんらにアラームが鳴っていたことを認めるよう強く迫るようになりました。西山さんが「鳴っていた」と供述を変えると山本警察官は急にやさしくなり、男性との交際経験のなかった西山さんは好意を寄せるようになりました。

出典:日本国民救援会

日本国民救援会というのは、1928年に設立された人権団体。

戦前より続く団体であり、弾圧事件や冤罪事件を中心に、不正へと立ち向かう人々を支援している団体とのこと。

また、Business Journalでも人名について言及されていました。

自白調書は、西山さんが優しい言葉に恋慕の情を抱いてしまったことを逆手に取った、滋賀県警の山本誠刑事による捏造である。

出典:Business Journal

検察と警察の対応に不信感

西山さん本人やその支援者からは、警察と検察に対する不信感をあらわにするコメントが公表されました。

毎日新聞でも『検察は謝罪なし』と見出しを付け、大きく報じています。

今回の求刑放棄に対して、西山さんの弁護人は以下のように検察側を痛烈に批判しています。

「当初の裁判で判明していれば、無罪になった可能性が大いにある。証拠を握りつぶした警察の不正が明らかになった以上、検察は無罪を論告すべきだ」

また、西山さん本人も法廷で以下のようにコメント。

「それなら無罪(の求刑)でいいのでは。どのような思いで家族が過ごしていたのか分かってほしい」

裁判で正式に無罪が確定した暁には、しっかりとした謝罪とお詫びをしてほしいものです。

【2020/3/31追記】大津地裁で無罪が確定

2020年3月31日に、大津地裁で正式な無罪判決が言い渡されました。

裁判所の前には多数の報道陣と、西山さんの支援者などが集まりました。

この件について、NNNなどでは以下のように報じています。

判決前、記者団に「緊張する」と話していた西山さん。裁判長から無罪の判決が言い渡された瞬間、西山さんは小さくうなずいていました。無罪の判決を聞いた正門前の支援者からは、歓声があがりました。

判決前に西山さんは心境を──

西山美香さん(今月23日)「真っ白な(無罪の)判決文をいただきたい」と語っていました。

午後11時半現在も裁判は続いていて、大津地裁は、西山さんのうその自白について、任意性はないとして、証拠として認めませんでした。

長年物議を醸し続けてきた事件ですが、これによって一旦の節目を迎えたことになります。

【2020/4/28追記】獄中精神鑑定医が自白までの誘導を分析

無罪が確定して以降、警察側の尋問にどのような問題点があったのか?ということが本格的に議論され始めました。

東京新聞では獄中で精神鑑定をつとめてきた小出医師に冤罪事件に発展するまでの自白の誘導について分析を依頼。

小出医師によれば、以下のような精神医学の観点から見ると以下のような背景があったのではないか?といいます。

彼女には軽度知的障害と発達障害があるが、取調官の刑事を信じてしまった背景には、愛着障害も影響している。愛着障害は、主に幼少時に親子の関係がうまく築けないことなどから起こりやすい心の障害。親の愛情に満たされないと感じることから自己肯定感が得られない。それほど珍しいことではない。誰にでも愛着障害に似た感情はある。発達障害のある人は、家族や他人との人間関係がうまく築けないことから、愛着障害を合併しやすい。

西山さんの場合は、優秀なお兄さん二人の存在が大きい。弟妹は兄と比較され、自分はないがしろにされている、と受け止めがち。西山さんも幼少時には近隣の人に、中学校では教師に兄と比較され、傷ついた。そのトラウマを抱えながら大人になった。

出典:東京新聞

刑事の思い通りに尋問は進み、そしてあろうことか一審で裁判官も真実を見誤りました。

このような密室での取り調べで自白を強要されることは、何も西山さんだけに限った話ではないのです。

ネットの反応

今回の報道を受けて、世論はどのように反応しているのでしょうか?

ネットの掲示板などに書き込まれたユーザーの声の一部を紹介します。

滋賀県警は違法捜査の原因を徹底的に調査して公表すべきだし、取調べを行った捜査官については厳重に処分すべきでしょう。

この方の人生の多くを奪った責任はだれが取るのでしょうか。謝罪して終わり?当時の検察官はどのような思いなのでしょうか。こんなことをしていたら検察への信頼なんて生むはずがありません。それでなくても政治への忖度が余りにも強くて辟易としているのに。

このような事件の証拠が「自白」だけで、裁判を决審することに疑問が有る。
よく警察が取り調べで机を叩いて脅したり、認めるまで拘留したり。
こんなのでは自白の信憑性が有るのか疑問に思う。取り調べの録画が必要ですね。

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