こんにちは!Buzz Fixer編集部の吉井です。
現代の短歌界をけん引してきた歌人であり詩人の岡井隆さんが死去しました。
慶応大学医学部を卒業後に医師兼、歌人としての道を歩むという異色の経歴の持ち主であり、国内に多くのファンを抱えています。
ここでは、突然の訃報が報じられた歌人である岡井隆さんについて詳しく取り上げていきます。
岡井隆が死去死亡↓死因は病気=心不全
歌人で文化功労者の岡井隆さん 死去 現代短歌に大きな影響 #nhk_news https://t.co/hpykXgqcEd
— NHKニュース (@nhk_news) July 11, 2020
この件について、共同通信などは以下のように報じています。
前衛短歌運動をはじめ、多彩な短歌と鋭敏な批評で戦後の短歌界をけん引した歌人で日本芸術院会員の岡井隆さんが10日、心不全のため東京都武蔵野市内の自宅で死去した。92歳。名古屋市出身。
1946年、短歌結社「アララギ」に入り、土屋文明さんの選歌を受けた。初期は写実に根差した短歌を詠んだが、慶応大医学部在学中の51年に近藤芳美さんらと歌誌「未来」を創刊。内科医として病院に勤務する傍ら、前衛短歌運動に取り組み、塚本邦雄さんらと思想性や社会性を反映する表現の可能性を広げた。
報道にある通り、岡井隆さんの死因は心不全とのこと。
ほかの報道機関で報じられている内容によれば、岡井さんの遺志により葬儀や告別式は行わないといいます。
ただ、お別れ会の開催予定はあるようで、詳細は後日発表されることでしょう。
有名な短歌作品&代表作
文化功労者の歌人・岡井隆さん死去 皇族の和歌の相談役https://t.co/drAAAIs8P3
歌人の岡井隆さんが10日、心不全で死去しました。92歳でした。
前衛的な #短歌 の詠み手として知られ、皇族の和歌の相談役も務めました。 pic.twitter.com/B3I7GcoYzl— 朝日新聞デジタル編集部 (@asahicom) July 11, 2020
岡井さんは1983年に歌集『禁忌と好色』で迢空賞を受賞して以降、生涯で数多くの受賞歴があります。
代表歌というと絞り込むのは難しいですが、岡井さんといえば春の歌が多いことで知られます。
生前、本人も春が好きだということを公言しており、春に対する想い入れは強いようです。
玄海の春の潮(うしほ)のはぐくみしいろくづを売る声はさすらふ
歳月はさぶしき乳を頒(わか)てども復(ま)た春は来ぬ花をかかげて
彼が残した春の歌にはこのようなものがあり、いずれも美しい情景を思い浮かべさせてくれる素晴らしい歌です。
ネットの反応
今回の報道を受けて、世論はどのように反応しているのでしょうか?
ネットの掲示板などに書き込まれたユーザーの声の一部を紹介します。
偉大な歌人です。
戦後最大の歌人といっても過言ではありません。
その功績は短歌界のみならず、広く現代日本の
詩歌界にとって常に一つの指標となる牽引者的な
存在でした。
その文学的な功績に対する評価はこれからますます高まってくる方です。
医師としても著名でしたね。
北里研究所では相当の功績を残した方です。早くに医療から離れ、皇族関係の方々の歌の指導をされてました。
先生の歌にはまり、歌の世界に入られた著名人も大勢います。
ゆっくり休んで下さい。
NHKの短歌スペシャルや地元の短歌教室で直接批評を頂いた事があります
日本古来の文化を継承しながら、決して斬新なものを否定せず評価してくれる姿勢が印象的でした
改めて貴重な機会を得られた事に感謝しつつ、師のご冥福をお祈りします
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