ネフェルネフェルウアテン女王(王妃)の墓はどこでミイラは?

コラム

こんにちは!Buzz Fixer編集部の吉井です。

古代エジプトの歴史は、考古学上最大のロマンと言っても過言ではありません。

そんな古代エジプトの歴史に残された謎の中でも、もっとも有名なのがツタンカーメン

そして、近年の最新の研究によると、今までツタンカーメンのものと思われていた黄金のマスクやピラミッド(墓)自体、別人のものであるという説が唱えられ始めました。

別人というのがネフェルネフェルウアテン女王(王妃)です。

今回は、ネフェルネフェルウアテン女王にまつわる様々な謎について詳しく見ていきましょう。


ツタンカーメンの墓に隠し部屋(通路)が見つかる

すでに多くの方が御存知の通り、ツタンカーメンの墓であるピラミッドは、盗掘(墓泥棒)の被害をほとんど受けずに完璧な状態で残っていたファラオ唯一の墓です。

そのため、考古学者はこのピラミッドに大きな関心を示し、長年研究の対象となってきました。

このピラミッドが発見されたのは、1922年のこと。

ハワード・カーターという研究者が発見し、ツタンカーメンのミイラやそれとともに埋葬されていた副葬品などが墓のなかから出てきました。

それから100年近い時が経ち、最新の技術によってピラミッド内部を調査したところ、まだ発見されていない隠し部屋が存在するということが明らかになったのです。

この調査はレーダーと熱画像によるもので、エジプト当局もこの隠し部屋について高い可能性で存在すると語っています。

隠し部屋はネフェルネフェルウアテン女王(王妃)の墓?

この隠し部屋に何があるのか?というのが世界中の関心を集めました。

そんななかで衝撃の仮説を提唱したのがイギリス人考古学者のニコラス・リーブス氏です。

彼が提唱した仮説というのが、『隠し部屋にはネフェルネフェルウアテン女王が眠る』というもの。

ネフェルネフェルウアテン女王(ネフェルティティ)は、ツタンカーメンの母、もしくは義母にあたり、第18王朝のファラオであったアクエンアテン(アメンホテプ4世)の妻とされています。

古代エジプトではもっとも権力を持った女性と言われているのにも関わらず、彼女の墓やミイラは2019年現在見つかっていません。

そんな考古学上の謎でもあるネフェルネフェルウアテン女王の墓が、実はツタンカーメンのピラミッドに存在するというのだから驚きです。

そもそもピラミッドや黄金のマスクはツタンカーメンのものじゃない?

上で紹介した説とともに、興味深い説がもうひとつ唱えられています。

それが、黄金のマスクやピラミッドはツタンカーメンのために作られたものではないという説です。

これらは全てネフェルネフェルウアテン女王(ネフェルティティ)のために作られたものであり、ツタンカーメンはあくまでもそこに埋葬されただけであるというのです。

ツタンカーメンについては、ピラミッドの作りやその生涯について、さまざまな謎があります。

そもそもツタンカーメンの死因はなんだったのか?

若すぎる死は何を意味しているのか?

なぜ他のファラオとピラミッドの作りが大幅に違うのか?

実は近年の研究で、黄金のマスクにはネフェルネフェルウアテン女王の名前も掘られていたという話があります。

いまなお正確なことはわかりませんが、いずれにしても科学の進化とともに、古代の謎が徐々に解明されていくことを期待したいです。