國井恒志(裁判長)の経歴と大学!無罪判例で罷免も?

コラム

こんにちは!Buzz Fixer編集部の吉井です。

2020年3月5日に判決が下ったとある事件が、再度話題となっています。

この事件は前橋市北代田町の県道で、女子高生が高齢者ドライバーの運転する車の犠牲になったという事件。

厳罰を求めていたにも関わらず、この事件を担当した前橋地裁の國井恒志裁判長はまさかの無罪判決を言い渡しました。

今回は物議を醸し続けている前橋地裁の國井恒志裁判長と、この判決の背景について取り上げます。


國井恒志裁判長が前橋地裁でまさかの無罪判決

3月5日に無罪判決が言い渡されると、複数のメディアが一気に報じました。

ポストセブンが報じた内容は以下の通り。

事件は2018年1月、当時85歳の男性が運転中に意識障害に陥り、人身事故を起こした。

公判では、被告の長男が父親に罪を受け止めてほしいと「無罪ではなく、実刑にしてほしい」とまで陳述していた。

しかし、前橋地裁は3月5日、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)に問われた被告(87)に無罪判決を下した。

高齢者ドライバーが起こす人身事故は後を絶たず、高齢化社会にともなって今後も増加していくといわれています。

今回の事件も、若い命が高齢者ドライバーの運転する車によって奪われるという痛ましい事件で、被害者遺族や弁護士は厳罰を強く望んでいました。

しかし、判決はまさかの無罪。

この判決に傍聴席からは怒号があがったと言われており、それに対する國井裁判長の発言が次の通り。

「事案の真相を見誤ると同じような悲劇を繰り返すことになる。被告個人に事故の責任を課すことはできない。これは悲劇を繰り返さないための無罪判決です」

『悲劇を繰り返さないための無罪判決』という、一般人には理解し難い理由説明がなされたのです。

國井恒志裁判長はなぜ無罪判決を下したのか?

この判決は非常に大きな話題となり、各メディアでも専門家を交えた議論がなされました。

ただ、前掲したポストセブン紙面のなかでも交通事故を専門に取り扱う加藤克朗弁護士の説明として、以下のような記載がありました。

意識がない中での行為は犯罪行為には当たりません。だから、突発性の脳梗塞や心筋梗塞で事故を起こした場合、罪には問えません。

今回は、意識がない状態を招いたことについて争点となっていますが、裁判長が『事故の予見可能性は認められない』としたのは、薬の副作用によって意識を失うとは考えられなかったという主旨です。医師から明確に『薬を飲んで車に乗ったら意識を失うかもしれないから、運転してはいけない』と注意されていれば犯罪に問える可能性はあったが、本人がそれをわからなかったとされた。

今回の無罪判決はあくまで刑法理論に基づくもの。世論に裁判所が乗るのは社会にとってもよくないことです」

つまり、事故を起こした当時、被告には意識がなかったため、罪に問うことはできないというものです。

また、被告弁護人を務めた渡邉雅博弁護士も以下のようにコメントしています。

「裁判所が難しい判断をしたことに敬意を表したい。主たる原因は血圧の低下だったが、高齢者の方はさまざまな体調不良を抱えていてどのようなことが事故につながるかわからない。無罪判決となったが、同じような悲劇を繰り返さないために今後どういうことができるのか考えてほしい」

この他にも、ステークホルダーの管理責任に重点をおいた判決ともいわれています。

異例の判決のように思えるこの無罪判決ですが、法的に考えればなんら不思議な判決ではないようです。

國井恒志(裁判長)の経歴と大学

國井恒志(くにいこうし)氏は、1966年生まれの裁判官。第46期司法修習。

2017年から前橋地裁2刑部総括。

現在分かっている略歴をまとめると以下の通り。

2005年~ 福岡地裁
2013年~ 名古屋地裁岡崎支部
2016年~ 横浜地裁
2017年~ 前橋地裁2刑部総括

ただし、出身大学や詳しい学歴などについては公表されておらず不明です。

國井恒志裁判長に罷免の声?過去の判例も

法的にまっとうな判決と専門家がコメントしてはいるものの、世論からは厳しい意見が多数上がっています。

そもそも『意識がない状態の事件や事故を罪に問えない』という法概念自体がおかしいのではないか?

こんな判決がまかり通っていては被害者遺族が浮かばれないなどの声がSNS上でも目立ちます。

実際、掲示板やSNSなどでは國井恒志裁判長の罷免を希望する声も上がっており、判決から1ヶ月近くがたった現在でも議論の熱は冷めそうにありません。

ちなみに、ネットで検索する限り出てくる過去の判例を見ると、無罪判決が目立ちます。

1審無罪(2018年5月)強盗
前橋地裁

1審無罪(2017年11月)威力業務妨害
前橋地裁

1審無罪(2017年3月)詐欺
横浜地裁

1審無罪(2017年3月)薬物使用
横浜地裁

1審無罪(2016年12月)違法捜査
横浜地裁

ネットの反応

今回の報道を受けて、世論はどのように反応しているのでしょうか?

ネットの掲示板などに書き込まれたユーザーの声の一部を紹介します。

その刑法理論が間違っているのではという視点がない。世論と乖離することに対しての危機感もない。現状維持と前例踏襲を至高とする日本の法曹関係者の典型的な意見ですね。

笑っちゃいますよね。やるべきは高齢者が運転をしなくても暮らしていける社会作りであって、法を見直さないと無罪になることがありますよ(意訳)と裁判官の思い込みに基づいた、歪んだ社会正義の押し付けをする事ではありません。判例に基づき、粛々と判決を出すのが地裁の役目ではないのでしょうか?

前橋地裁の国井恒志裁判長は法律的見解だけでなく、世間の声を聞き入れない頑なさがあるのでしょうか。
川端清勝被告は家族からも実刑を望む陳述が出された意味を理解できるのでしょうか。