こんにちは!Buzz Fixer編集部の吉井です。
Moto2ライダーのロマーノ・フェナティ選手が自分の前を走っていた相手選手のブレーキを握った危険行為で、ライセンスを剥奪されました。AFP通信は以下のように報じています。
9日に行われた世界ロードレース選手権(WGP 2018)第13戦サンマリノGPのMoto2クラス決勝で、ライバルが乗っていたバイクのブレーキを握ったイタリアのロマーノ・フェナティ(Romano Fenati)が、ライセンス剥奪の処分を受け、同国の連盟から全大会の出場を禁止された。
これに先立って22歳のフェナティは、所属チームのマリネッリ・スナイパーズ・チーム(Marinelli Snipers Team)から解雇されたほか、来季から加入する予定だったフォワード・レーシング(Forward Racing)でのシートも失い、競技からの引退を表明していた。
非常に危険な行為であり、ライダーとしてあるまじき行為です。
ただ、今回ライセンス剥奪の大きな処分がくだったロマーノ・フェナティ選手ですが、過去にも大問題に発展してもおかしくなかった危険行為をやっていたのです。
動画あり!ロマーノフェナティがブレーキ握る危険行為で失格
こちらが問題の動画です。前を走っているステファノ・マンシィ選手のブレーキに触れ、一時的に失速させているのが見て取れます。
この当時の状況について、AFP通信は以下のように報じています。
ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ(Misano World Circuit Marco Simoncelli)で開催されたレースで、カレックス(Kalex)のバイクを駆っていたフェナティは、ともに時速200キロ以上のスピードで走っていたスッター(Suter)のステファノ・マンシィ(Stefano Manzi、イタリア)の方にバイクを傾けながら相手のブレーキレバーを握った。
マンシィはバランスを崩しかけたものの、コントロールを回復。この数周前には、マンシィがフェナティを抜こうとして接触し、両者とも大きくコースアウトする場面があった。
報道にもある通り、この事件が起きた数周前には接触が確認されています。
その接触に対してロマーノ・フェナティ選手が怒り、この行為に及んだものとされています。
ライセンス剥奪とチーム解雇で引退表明
ライセンス剥奪という重い処分が下ったことで、ロマーノ・フェナティ選手は引退を表明しました。
その後、フェナティは10日になって自身の「恥ずべき振る舞い」を謝罪。競技からの引退を表明すると同時に、今後は学位を取得するため、復学するという。
フェナティは日刊紙レプブリカ(La Repubblica)に対し、「モーターサイクルの世界とはお別れだ。二度と走らないだろう。自分が間違っていたし、それが真実だ。全ての人に謝罪する」と語った。
その一方で「私のヘルメットとレザーを見るか?黒い細長いものがついているだろう。マンシィのラバーだ。彼は3度にわたり私にアタックを仕掛け、私を殺しかねなかった」と付け加えている。
(以上、AFP通信より)
この通り、危険行為に意図的に及んだことを認め、謝罪。それとともに引退も表明しています。
ただし、最後にもあるように自らも相手選手から危険行為を幾度となく受けたということを証言しており、ネット上では彼を擁護する声も一部であります。
過去にもあった問題行為
ロマーノ・フェナティ選手は2015年のアルゼンチンGPでも問題を引き起こしています。
当時Moto3に出場していたロマーノ・フェナティ選手は試合前のウォーミングアップ中にニコラス・アジョ選手とトラブルになりました。
その後、ニコラス・アジョ選手に詰め寄り、足で蹴るという悪行をしたのです。
さらに、その後にはキルスイッチをオフにするという悪行も行っています。
彼の言い分を認め擁護する声もありますが、問題の多い選手であったことに変わりはないようです。
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