歌詞タイムの閉鎖理由=著作権?更新停止が話題に

コラム

こんにちは!Buzz Fixer編集部の吉井です。

大手歌詞検索サービスとして知られる『歌詞タイム』のサイトが閉鎖したことが明らかになりました。

サイトは3月23日に突如として終了し、24日現在サイトにはコメントが掲載されているのみで、アクセスできない状態となっています。

今回は歌詞タイム閉鎖の理由を詳しく取り上げていきます。


歌詞タイムが突然の閉鎖

冒頭に記載したとおり、老舗歌詞検索サービスの歌詞タイムのサイトが閉鎖されました。

利用者が多かったことから、SNS上でたちまち話題となり、24日にはJ-CASTニュースなどでも以下のように報じられています。

歌詞検索サイト「歌詞タイム」が2020年3月23日までにサービスを終了した。24日現在、サイトにアクセスすると「誠に勝手ながら歌詞タイムは閉鎖いたしました。今までご利用ありがとうございました」という簡素なテキストが表示されるのみとなっている。

閉鎖の詳しい理由は明かされていない。突然の終了に、ツイッター上では「歌詞タイム閉鎖しててびっくりした」などと驚く声があがっている。

実際の歌詞タイムのサイトはこちら。
http://www.kasi-time.com/

短いコメントのみが掲載されており、なんの装飾もない簡素なものであることが見受けられます。

その状態から、突如としてサービスを終了したような印象です。

ちなみに正確な閉鎖時間はいまのところ不明ですが、SNSの書き込みなどから23日正午あたりだと思われます。

歌詞タイムの閉鎖理由=著作権?

前述の通り、閉鎖理由については運営会社が公式コメントを発表していないので正式なところはわかりません。

ただTwitterなどでは、閉鎖理由として『著作権問題』が噂になっています。

一般的に、歌詞をネット上に転載、記載するためには日本音楽著作権協会(JASRAC)という著作権団体の許諾を得る必要があります。

個人が開設したブログ等でJASRACの管理楽曲の歌詞を掲載する場合、JASRACへの許諾手続が必要となります。
ただし、運営事業者がJASRACと許諾契約を締結しているブログサービスの場合、個人ユーザーがJASRACに対し個別に許諾を得ることなく歌詞を掲載していただくことができます。

出典:JASRAC

ただ、この規定はあくまでも一般人がブログに歌詞を掲載するときが対象となっており、事業として商業目的で行う場合には、そもそもルールとして記載がありません。

ちなみに、J-CASTニュースでは以下のようにも報じられています。

ウェブ上に残る15年4月時点のアーカイブ情報によると、歌詞タイムは日本音楽著作権協会(JASRAC)、イーライセンス、ジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)の著作権管理3団体(イーライセンスとJRCは16年に合併し、現在はNexTone)から利用許諾を得ており、それぞれの許諾番号を明記している。

歌詞タイムが日本音楽著作権協会(JASRAC)からの許可を本当に受けていたとしても、前述のJASRACの規定は商業利用を認めているわけではないため、著作権問題をクリアできていなかったのではないか?と言われているのです。

歌詞タイムの更新停止が話題になっていた

実は一部利用者の間では、歌詞タイムの新曲歌詞の更新が停止していたことが話題になっていました。

更新が停止したのは2017年の7月頃。

17年7月にはトップページに「重要なお知らせ 諸事情により新曲の更新を停止します」との告知が載った。15年2月には「少し思うところがあるので発売日直後の曲はほとんど掲載しないようにします。(タイミングがいいと掲載される場合もあります) なお、1ヶ月から3ヶ月たったら掲載すると思います。新曲を楽しみにしていた利用者の方にはごめんなさい」と知らせていた。

このようにも報じられており、諸事情により新曲の更新が行えなくなったことがアナウンスされていました。

詳細は不明ですが、今回の閉鎖となんらかの関係があったことは間違いなさそうです。

ネットの反応

今回の報道を受けて、世論はどのように反応しているのでしょうか?

ネットの掲示板などに書き込まれたユーザーの声の一部を紹介します。

歌詞タイム閉鎖なのかあ。JASRACとか絡むサイトは金銭面とか権利面とかいろいろややこしいのかなあ

歌詞タイムがなくなったの、ねとらぼの更新がなくなったのと同じくらい驚きだな

いつの間にか歌詞タイムが閉鎖されてた。数年前から更新止まってたとは言え残念